事業のきっかけ

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要約

代表小山祐太は、幼いときから家族の昔話に興味を持っていました。看護大学でも高齢者の人生の振り返りに着目した卒業論文を書き、卒後14年間人生再出発支える領域看護師を続けました。親が還暦を迎えたことをきっかけに、人生100年時代において人生の振り返り重要性世間に認知されていないと気づきました。また本人に限らず、その子どもを多面的に知る機会もありません。そこに小山歯痒さ感じ、これまで培ってきた傾聴をはじめ会話促進させる技術思い出想い言語化し、ご本人の特性としてまとめる技術をもとに人生振り返る自分史アルバム考案、事業を開始しました。


詳しく

もともと他人の人生に興味があった
代表の小山祐太は、幼いときから家族の昔話を聞くのが好きでした。親や祖父母はその役割を通して子供に関わりますが、その役割以前の時代の話、つまり家族の知らない一面や歴史を知るふとした瞬間が好きでした。祖父母・両親ともに精神科病院で働いており、人の心に寄り添う仕事を身近に感じていました。家族の勧めもあり看護大学に進学。次第に「人生の振り返り」の重要性に着目し、大学の卒業研究論文は「高齢者が人生経験を踏まえて今の若者に伝えたい想い」としました。

自分らしさを肯定する大切さを実感
看護師となった小山に、家族の勧めではなく自発的に人生を選択する経験を積みたいと思うタイミングが来ました。そこで看護師を一時中断し、地図帳を頼りに原付で日本一周、初の海外旅行で世界一周に出発。旅行中の様々な失敗と修正の連続の中、近況を親や友人に伝えるときのことです。経験をアウトプットすることで徐々に逞しくなっている自分に気づきました。そこで小山は自分の日々の行いの連続が人生を形作っており、前向きに意味づけることで自分らしさを支え、肯定し、次の前向きな行動へ繋がると実感。失敗続きの旅が、その気づきに至る短期間集中トレーニングの役割を果たしたと言えます。

人生を支える仕事を続ける
この感覚を持ちながら、人生の再出発を応援する精神科看護師を続けました。様々な人の人生に寄り添う中で、生きづらさを抱えつつも自分の人生を肯定する大切さを常に感じてきました。「日本精神科医学会学術大会」での看護研究発表や、心理職初の国家資格「公認心理師」資格取得など自己研鑽も続け、部署内で昇進するなど看護師のキャリアとしては順調でした。

人生100年時代の歯痒さを感じる
ところが、両親が還暦を迎えたあたりで、人生100年時代に大きな疑問を感じました。個々の人生の主体性にはスポットが当たらず、画一的なビジネスに落とし込むことばかりが目立ちます。何を願い、どのように生きてきたのか、これまでの自分を認める「人生の統合」が老年期の課題(心理社会的発達理論:エリクソン)です。セカンドライフの充実という視点でも、終活の一歩目という視点でも、この課題達成を援助するサービスはほぼ見当たりません。また、自分が次世代に何を託したか「次世代への継承」という課題は、核家族が当たり前となり達成しにくい現状です。

自分のできることで歯痒さを超えたい
この二つの課題へ向けたサービスこそ、小山がやるべきだと使命感に燃え、起業しました。既に16年前「高齢者が人生経験を踏まえて(人生の統合)今の若者に伝えたい想い(次世代への継承)」の論文をまとめ、旅を経て自分の人生を考え、以後も最前線で人生に寄り添い続けてきた小山には、人生を俯瞰した自分・信念・伝えたいことを深く掘り下げ、言語化する熱意があります。これまで培ってきた傾聴をはじめ会話促進させる技術思い出想い言語化し、読み物としてまとめる技術をもとに人生振り返る自分史アルバムを考案。インタビューによる自分史アルバム制作は自分らしさを再認識し、生きがいを考えるきっかけとなり、次世代に想いを繋げた充実感を提供します。